気になる米の残留農薬…安全なお米を見極める方法とは

お米に使われている農薬とその危険性、安全なお米の見極め方についてまとめました。

近年は健康意識の高まりから、無農薬野菜やオーガニックフードの需要が増えています。

肉や野菜は産地や無農薬にこだわっている、という人は多いですがお米はどうでしょうか。

日本の食卓には、絶対に欠かせないお米ですが、意外とその安全性について考えている人は少ない傾向にあります。

多くのお米は、野菜や果物の様に農薬を使って栽培されています。

ここでは、お米に使われている農薬とその危険性、安全なお米の見極め方についてまとめました。

食品の安全性や、日々食べているお米を見直したいと考えている方は、最後までご覧ください。

1.お米に使われる農薬と危険性

慣行農法のお米の栽培では、殺菌剤・除草剤・殺虫剤等の農薬を使い、中でも殺虫剤のネオニコチノイドという農薬を使うのが一般的です。

この農薬は昆虫に対して強い神経毒性をもっており、特にミツバチの生態系に悪影響を及ぼしているなど無視できない被害を生んでいるにも関わらず、世界中で使用されています。

ネオニコチノイドを田んぼに散布すると、稲が水に溶けた農薬を根から吸収し、稲全体に農薬を行き渡らせることができます。

農薬が内部に浸透するので、表面を洗うだけでは農薬を流しきることはできません。ネオニコチノイドの1日摂取許容量を超えて体内に入れてしまうと、急性中毒を起こし、中枢神経系の異常や意識障害、消化器系の異常といった症状が発症する場合もあります。

2.農薬を使う理由

そもそも、なぜ農薬を使わなくてはならないのでしょうか。

農薬を使う主な理由は、お米の成長を妨げるものを排除するためです。例えば病気の元となるカビや細菌を殺すために、殺菌剤を使います。

お米を食い荒らしてしまう害虫や鼠に対しては、殺虫剤や殺鼠剤。土壌の養分を横取りする雑草を枯らすために、除草剤といった形です。

どれも米を守り、品質を安定させるために必要なことではあります。この農薬のおかげで、充分な量を供給でき、私たちは安定した価格でお米を購入できています。

しかし農薬は人体にも悪影響を及ぼしてしまう可能性があるもの。

安全性を損なわれないように、使われている種類や量は農薬取締法という法律で規制されていますが、日本はこの基準が甘いとの指摘があります。

ですから、農薬の正しい知識を身に着けて、自分の身は自分で守ることをおすすめします。

3.農薬は食べる前に大半は除去することができるが、農法には注意

慣行農法のお米の場合、残留農薬の多くは玄米の胚芽の中に蓄積されています。

つまり精米してしまえば、80%以上の残留農薬を除去できるのです。

さらにその白米を水でとぐことで白米に付着したぬかが除去できるため、90%以上の農薬が除去できます。

また、炊くことによって、水蒸気に混じって農薬も気化されるため、95%以上の農薬が除去でき、より安全に食べられることができます

もともとお米の残留農薬の基準はかなり厳しく、普段精米したお米を食べている人は、ほとんど残留農薬を口にしていません。

しかし、特異体質の方アレルギー体質の方はごく微量の残留農薬に反応します。

また、普通農法の玄米には、白米に比べてより多くの農薬が含まれているため 危険が伴います。

この場合、精米による残留農薬の完全除去が難しいため、農法からこだわりのあるものを買う必要があるのです。

安全なお米の見極め方

お米の栽培表示は、「特別栽培」「JAS有機栽培」「普通栽培(慣行農法)」の3つに分けられます。

特別栽培

特別栽培とは、地域の一般農家が使う、農薬や化学肥料の平均値の5割以下の使用で栽培されているお米のことをいいます。
ここで注意が必要なのが、この基準は県によって異なるということ。
また認証制度が義務づけられておらず、罰則もないので、信頼できる農家から購入する必要があります。

JAS有機栽培

JAS有機栽培は、国が定めた基準をクリアし、書類審査に合格したお米のみ表記が許されます。
3年以上、化学肥料や合成農薬などを使ってない土壌で栽培したものでなければ合格できません。
JAS有機栽培は、基準がはっきりとしていて、国の審査が入っているので、かなり安全度が高いといえます。

普通栽培(慣行農法)

普通栽培(慣行農法)は、一般的な農薬が使われる栽培方法で、特別な認証義務がなく、違反時も罰則等はありません。

5.無農薬米のメリットデメリット

最近は、農薬や化学肥料に敏感な人も多く、合鴨農法や自然農法で無農薬米を栽培する農家さんが増えてきました。

無農薬米のメリットは、言うまでもなく安全性が高いということ。

また昔ながらの農法で栽培するので、お米本来のおいしさを引き出すことができます。

パッケージに”無農薬!”と売り出しているこだわりを持った農家さんは、水や栽培方法にもこだわっているので、栄養価が高いものが多い傾向にあります。

デメリットは、どうしても値段が高くなってしまうということ。

手間暇はもちろん、害虫や病気によって収穫量が限られてしまうためです。ですが、割高でも安全でおいしいお米を求める人はたくさんいます。

「近くでは買うことができない…」という人は通信販売がおすすめです。

6.まとめ

多くのメディアで残留農薬による危険性や基準値の低さなどを目にするので、不安を感じる人も多いでしょう。

お米の残留農薬は少ないといえども、全くゼロではありません。毎日口にするものだからこそ、何よりも安全性にこだわる必要があります。

安全なお米の見極め方を知り、これなら食べても安心と思えるお米を選びましょう。

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完全無農薬なので、精米せずに玄米のまま食べる古代米も 安心して召し上がっていただけます。安全でおいしい03農苑のお米をぜひご賞味ください。